こんにちは、青果担当の田中です。
今日は、りんごの蜜についてのお話しです。
りんごに蜜が入っていたり入っていなかったり、それって「当たり外れ」だと思っていませんか?
私は、この仕事につくまでそう思っていました。
蜜が入るりんごの品種とは?
しかし!実は、蜜が入る品種と蜜が入らない品種があるんです。
蜜が入る代表的な品種は「ふじ(サンふじと呼ばれる無袋栽培の物が入りやすいです)」で、その他に「こうとく」「こうこう(黄色いりんご)」等が有名な品種です。
反対に蜜が入らない品種は「つがる」「秋映」「ジョナゴールド」「むつ」の赤系のものと、「王林」「ゴールデンデリシャス」「シナノゴールド」等の黄色系のりんごです。
りんごの蜜の正体とは?甘くないの?
りんごに蜜が入っていると甘いと思っている方も多いかと思いますが、実は蜜自体はそれほど甘くありません。
蜜の正体は「ソルビトール」という物質で、そもそもはりんごの甘みである果糖やしょ糖の素なのです。
りんごが完熟すると、ソルビトールは、糖分に変わるのを辞めてしまい、そのままの状態で水分を吸収し、これが「蜜」になるそうです。
つまり「蜜」が入っているという事はこれ以上、糖分に変われない状況まで完熟してますよ!美味しいですよ!というサインになるのです。
※先に上げた蜜が入らない品種には、完熟しても蜜が入りません。
↑岩手の江刺へ行ったときの写真です。りんごに蜜いっぱい!
りんごの蜜が見えない?
さらに、蜜が入っていても、収穫後しばらくすると蜜は果肉に吸収されて見えなくなることもあるのです!
蜜が入っている入っていないというのは、=りんごの味にならないという事です。
ただ、やはり、蜜が入っていると見た目がいいですよね。
切ってみてからでないと蜜が入っているかは分からないので、それもりんごを食べる時の一つの楽しみにしてはいかがでしょうか?!
当店の青果担当おすすめの蜜入りりんごのご紹介もございます。
「蜜入りりんごが食べたい」とお考えの方にイチオシの希少品種ですよ♪
田中
最新記事 by 田中 (全て見る)
- あなた好みのりんごはどれ?りんごの種類・味の特徴レクチャーします - 2018年11月8日
- おいしさ持続!正しいりんごの保存方法はご存知? - 2018年10月31日
- りんごの切り方6選!わかりやすい動画つきで青果担当が解説♩ - 2018年10月24日