いま人気の「種無しブドウ」の秘密!その理由と豆知識をご紹介

皆さん、こんにちは青果担当最年長の杉本です。

いよいよ夏果実本番で、桃、ブドウ、プラム、西瓜、梨、、、多種多様なフルーツで市場が大賑わいですね。

特に気になるのが、これから特に「露地栽培」が中心になってくる「ブドウ」です。

いま人気の「種無しブドウ」!品種も増えています

中でも人気のあるブドウは「種無しブドウ」です。

代表的なものは「デラウエアー」ですが、最近は大粒のブドウの「巨峰」「ピオーネ」「シャインマスカット」「ナガノパープル」等が人気になっています。

又、最近は「甘くて、大粒、種無し」が人気で、それに「皮ごと召し上がれる」ものまで増えてきています。

でも、ブドウって元々は全て種が有るものなのです。

「種無しブドウ」の秘密!元は種があるはずのブドウを種無しにするワザ

ブドウって元々は全部「種有り」ってご存知でしたか?

ぶどうの果肉の中の種と軸がつながっているのが普通です。

それを、未だ種有りで小房の時にある処理をする事で…種無しになります!

↑種無しです!

そのために使うのがジベレリンです。

ジベレリンとは、元々ブドウの種自体からも分泌される物質で、天然に存在する物質です。

見た目は赤い溶液です。

動物のホルモンとは異なり、植物成長調整剤で植物ホルモンとも呼ばれる物で特に問題は有りません。

ブドウの種を無くすには…

ブドウの果肉の中の種と軸がつながっているのが普通で、未だ種有りで小房の時に処理する事で種無しになります。

ぶどうの種を無くすにはジベレリンと云う赤い溶液(植物成長調節剤)に2回(10日位間隔をあけて)ほど漬ける事で種が消えてしまいます。

昭和33年に偶然発見され、その以降「種無しデラウエアー」で一気に広まりました。

現在は大粒のブドウまで種無しが当たり前で、種無しでないと売れないのが実情です。

種無しブドウの欠点?

種無しで唯一の欠点と云えば…

甘味の強いブドウほど脱粒(粒が取れやすくなる)しやすくなってしまうことです。

これは、果肉の中の種と軸がつながっていないからです。

種が無いんですから、仕方ないですよね。

全然気にしないで食べて下さい。ブドウは1粒づつ取って食べるものですから・・・・・

「種無し巨峰」「ピオーネ」「シャインマスカット」「瀬戸ジャイアンツ」「ナガノパープル」等の美味しいブドウをたくさん召し上がって、夏から初秋を大いに楽しんでください。

The following two tabs change content below.
杉本

杉本

2003年入社。新潟県出身の66歳(2018年現在)です。学生時代から百貨店で青果販売に従事し、青果の道一筋に45年以上。市場で大野会長と知り合い、人柄に惚れてオージーフーズへ入社を決めました。好きなフルーツは柿とぶどうです。青果のことなら何でも聞いてください。趣味は産地訪問とスポーツ観戦です!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする