こんにちは!青果担当の沼畑です!
今回は、先日訪問した「山形県のさくらんぼ産地」についてお話していきたいと思います。
これからの時期大人気のさくらんぼ。どのように栽培されているのか、また、出荷までにどのような過程を経ているのかなど、直接産地の方にお話を伺ってまいりましたのでご紹介させていただきます♩
目次
初めての産地訪問!さくらんぼの産地、山形県へ!
今年の4月から社会人2年目を無事に迎えた私。5月29日、30日で、同じく2年目の同期の3人と、青果担当の上司2人と一緒に山形県へ行ってまいりました!
なんと!朝7時に会社に集合し、車で山形県まで!約5時間ほどでしょうか。
車内でさくらんぼについてのお話を上司から伺ったり、途中休憩をはさみながら、ちょうどお昼頃山形県に到着しました!
初山形県!名物「肉そば」を堪能
実は、大のそば好きな私。山形県に来て、楽しみの一つだったのが山形県の「田舎そば」を堪能すること!そんな夢が、山形県到着と同時に早速叶いました・・・♩
私が注文したのが、こちらの「おろし肉そば(冷)」。肉そばのお汁が大好きな私にはたまりません・・!お蕎麦も太めでコシが強く、食べ応え抜群!到着いて早々、大満足でした!
JAさがえ運営道の駅「チェリーランド」
お蕎麦でお腹がいっぱいになった後、JAさがえの運営する道の駅「チェリーランド」に伺いました!
そこでは、さくらんぼ栽培の年間作業が月別に記されたボードが掲示されており、さくらんぼ作りについて学ぶことができます。
JAさがえ西村山様に訪問!
続いて、「JAさがえ西村山」様に向かいました。その日は、ちょうど「婦人会・講習会」があり、今年のさくらんぼの生育状況の確認をしているところでした。
私たちもそちらの会にお邪魔し、今年のさくらんぼの生育状況や、今後の管理についてのお話を伺いました。
佐藤錦の収穫のピークは「満開から55日後」だそうです。紅秀峰は、それにプラス7~9日ほどが収穫のピーク。また、佐藤錦については、満開後60日後を過ぎると「ウルミ果」が発生する恐れが高まってしまうため、注意を呼び掛けていました。
訪問した際は、緑色のさくらんぼの実がたくさん成っていて、「摘果」の作業を行う時期でした。
また、摘果が終わると、休む間もなく「葉摘み」の作業の時期がやって来ます。
「葉摘み」は、収穫の10日前や着色が始まった頃に行います。収穫までに、このような様々な過程を要すると知らなかったため、とても勉強になりました。
JAさがえの運営直売所「アグリランド」
続いて、JAさがえが運営する「アグリランド」に向かいました!そこでは、農家の方が作った野菜などを購入することができます。また、山形県ご当地グルメやお土産等もたくさん販売されていました。
私は、上司おすすめの「根曲がり竹」を購入!後日、お家でグリルでホイル焼きにしてたべたところ、ホックリと竹の子のような食感で、ほんのり甘くとうもろこしのような味わいでしたよ~♩
さくらんぼの「選果場」にて、溢れるばかりのさくらんぼと出会う
次に、さくらんぼの「選果場」を案内していただきました。選果場では、さくらんぼの「等級」と「サイズ」ごとに選別し、それを経て、各市場へ出荷されます。
等級とは、着色面積(赤く着色した面積)の比率です。
・着色率が50%以上のさくらんぼ・・・「○秀(まるしゅう)」
・着色率が60%以上のさくらんぼ・・・「秀」
・着色率が70%以上のさくらんぼ・・・「特秀」
選果場では上記のような基準のもと、選果が行われています。
様々な品種の選果が行われており、私も聞いたことのない名称が数多くありました!こんなにもさくらんぼの品種があったなんて正直驚きでした・・・!
蜂谷農園様で、初めての「さくらんぼ摘果」体験!
翌日、蜂谷農園様にてさくらんぼの「摘果」の作業を体験をさせていただきました。
摘果作業のコツは、「密集して実がなっている部分の内側を切ること」と教えていただきました。密集している部分に関しては、外側の3~4個ほどの実を残すように切るように指示をいただき、同期4人で1本の木を集中して作業しました。
1本の木とはいえ、かなりの量がありました!さくらんぼの実を切り落とすことに罪悪感を感じ、初めは思い切って切ることができませんでしたが、農園の方に「人ん家のものなのだから、そう思ってどんどん切っちゃっていいんだよ!」というお言葉をいただき、一生懸命作業を続けました。
高い位置になっている実に関しては、三脚を借りて作業します。
摘果作業を4人で繰り返すこと約20分、ようやく1本の木の摘果作業が完了しました!4人がかりでも20分かかるなんて、本当に大変な作業ですよね・・・。写真のように、かなりの実を切り落としました!
こちらは、私が摘果した一部のBefore→Afterです!アドバイス通りに、しっかりと内側の実を切り落としましたよ~!
このような経験はなかなかできないため、貴重な機会をいただいたこと、改めて感謝いたします。また、さくらんぼ栽培の苦労も、肌で感じることで分かることがたくさんありました。
滝口農園様でさくらんぼ栽培の苦労を痛感
次に、「滝口農園」様に伺い、農園内を見学させていただきました。広大な敷地の中にたくさんのさくらんぼの木が育てられています。
見学中、さくらんぼハウスの「テント掛け」作業の現場に遭遇しました。かなり高い位置のパイプに乗りながら、一つ一つのハウスにテントをはっていきます。1つのテントにかなりの時間と体力を要するため、農園の方々も「この作業は本当に大変なんだ」と話していました。
美味しい美味しいさくらんぼが出荷に至るまでには、本当にたくさんの苦労があることを自分の目で確認し、さくらんぼが日常生活で食べられていることを当たり前なのではなく、ありがたいことなのだと改めて痛感しました。
さくらんぼ栽培には必要不可欠!「マメコバチ」
みなさん、「マメコバチ」をご存知でしょうか?「マメコバチ」とは、果実を大きくするために送粉する役目を果たすハチのことです。
さくらんぼの形や大きさ、数を決める大切なマメコバチによる授粉作業。開花時期に、どれだけの環境が揃っているかも重要とのこと。
マメコバチは、上記写真小屋の中で育てられています。
近づいてみると、小屋の中にはたくさんの筒が並んでいました。こちらの筒の中で、マメコバチが成長しているそうなんです。
今回、特別に筒の中身を見せていただきました!
中には、マメコバチの卵や幼虫と花粉がミルフィーユのように層におり、先端は土で埋められていました。(写真の筒内の黄色いものが花粉)
花粉は幼虫のえさであり、成長したマメコバチは、さくらんぼの花が咲く時期に一気に筒から出ていくんだそうです。こうしてさくらんぼの花への授粉が実現するという訳ですね。
このように、送粉を行うハチまでも農園内で飼育されていることを初めて知りました・・・。とても勉強になりますね・・・!
てんどうフーズ運営道の駅「サンピュア」
最後に、てんどうフーズが運営している道の駅「サンピュア」に伺いました。そこでは、先ほどご紹介した「チェリーランド」のように、農家の方が作った野菜や、山形県のご当地グルメ、お土産などを購入することができます。
今回は、またもや上司のおすすめ「おかひじき」を購入しました!こちらも、後日お家で、茹でてオリーブオイルや調味料と和えてサラダとして食べました!シャキシャキ食感がたまりませんでした~♩
そして、サンピュアのジェラート屋さんで「だだちゃ豆」と「つや姫(お米)」のジェラートをいただきました!
みなさん、お米のジェラートを食べたことはありますか?ジェラート自体がお米のフレーバーなのではなく、ミルクベースのジェラートにお米の粒が丸々入っているのです!!つぶつぶ食感も、お米の味わいも、ジェラートとはイレギュラーな組み合わせと思ってしまいがちですが、これがとっても絶品!
だたちゃ豆もお豆の香りが強く、そのものを食べているような心持ちに!ずんだ餡を食べているようです・・!どちらのフレーバーも次回訪問した際も絶対食べたいと思うほど美味しかったので、みなさんにもおすすめです♩
さくらんぼの産地訪問を経て
今回、初めてさくらんぼの産地訪問をさせていただきました。普段は消費者の身ですが、今回の産地訪問を通して産地の方々の苦労を自分の目で確認し、改めて、生産者に対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました。
さくらんぼ栽培の中には、たくさんの過程があります。1年がかりのため、どの作業も手を抜いてはならないし、一つ一つが重要な作業なのです。
現地で実際に体感することで、商品に対するありがたさやたくさん売りたいという気持ちがより一層増します!今後も、たくさんの商品を扱ってまいりますが、商品を販売させていただけることに感謝し、生産者の方の思いをしっかり背負っていきたいと思います。
山形県産「紅秀峰」が”とっておきや”で購入可能!
今回、お話しさせていただいた「山形県産さくらんぼ」を、弊社のオンラインショップで購入することができます♩
以前は、「青果専門店とっておきや」としてフルーツギフト券を販売させていただきましたが、今回「とっておきや」としてリニューアルオープンいたしました!
「とっておきや」では、全国各地から厳選した逸品たちを販売させていただきます!よろしければぜひ、下記URLよりご覧くださいませ。
沼畑
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