皆様こんにちは。青果専門店とっておきやを運営する株式会社オージーフーズの最年長青果担当の杉本と申します。
皆様は「美人姫」という超特大の超高級いちごをご存知でしょうか。
一体どんないちごであるか、品種の特長や魅力を深~くご紹介いたしますね。実際に、産地の岐阜県羽島市も訪問し、生みの親である奥田さんに直接お伺いしました。ここだけの情報満載で、いちご好きの方にぜひ知っていただきたいとっておきのいちごです!
実際に私が産地で撮影してきた写真(一部、動画)などなどたくさん掲載しますね!
この記事を読んでくださった皆様により深~く「美人姫」について知っていただけたら幸いです。
いちご「美人姫」の大きな特長
超高級いちご「美人姫」とは、岐阜県の奥田農園で作られている特別ないちごです。
どんなところが特別であるのかを項目ごとに詳しくご紹介いたしましょう!
一番の特長はなんといっても驚きの大きさ!!
一番の特長はその大きさに有ります。
大きさもあり、形も整っているところが超高級いちご「美人姫」の特長です。
一般的に、いちごは300gパックに詰められている事が多く、1粒20~30g位が多いと思われます。しかし、「美人姫」は一番小さなものでも1粒40gほど有ります。
よく見かけるいちごの約1.5倍~2倍ほどはあると云うことです。
ちなみに、一般的ないちごでデラックスサイズとかスーパーサイズ(産地によって呼び名が異なります)と云って、平らなパックに10粒前後の大粒企画のものが稀にありますね。それでだいたい1粒40g位になります。
「美人姫」としては、一粒45gでもあまり大きい方とは云えません。
時には1粒50g(卵くらい)以上のものや、80g(キャラメル箱くらい)以上のものまで、最盛期には100g位のものまでも大きなサイズが出てくることもあります!
そして、ただ大きいだけでなく、大きさと三角錐の美しい形、いちご表面の色、艶、香り、甘さ、酸味とのバランスの良さ、ジューシーさ等、何拍子も揃っているのがこの「美人姫」の特長です。
価格も超級!最大最高級の「美人姫」はなんと1粒5万円!?
この話を聞いた方は本当に驚かれると思いますが、なんと、「美人姫」の中でも最高級ランクのものは1粒5万円で販売されているのです。
こちらの写真がその5万円の値が付いた「美人姫」です。野球ボールよりも大きい超特大サイズのいちごですよ。桐箱に入っていて高級感に満ちています。ふかふかの布団に鎮座する様子がまるで宝石のようですね。
私自身も、初めて見た時は本当にこんないちごが存在するのかと驚いたものです。
こちらの1粒5万円は最高級ランクの例ですが、だいたい売れ筋の企画としては1粒1万円のものや12粒で1万円ほどのものが良く売れているそうです。
それでも充分、いえ、とっても高価ないちごですよね!
どうして美人姫の価格は高級なのか
「美人姫」は市場出荷をしていません。基本的には、競りに掛かって価格が決まることは無い商品なのです。
生産者である奥田農園の奥田さんが自分で全ての価格を決めて販売しているため、殆どがシーズンを通して相場に関係なく同じ価格で販売する事が出来ています。ですから、この「美人姫」は何年経った今でも価格変動が無いんですね。
自分で開発した商品を自分で栽培して自分で価格を付けて販売できるなんて、まさに農家さん、生産者さんにとっては理想の形と云えるでしょう。
よく話題になる特別高価な果物の「ご祝儀相場」
よく季節のニュースなどで「今年の新もののマンゴーが○万円!」という話題を耳にしたことがありませんか?
各地のとくに有名なブランド商品などが市場へ初荷される際、意識的に高価格を競りで出し相場を作りだすことがあります。我々青果業界の人間は「ご祝儀相場」と云っていますね。
よく話題になるのはメロン、りんご、マンゴーでしょうか。
- 北海道産夕張メロン2玉最高級ランク26玉、28玉クラスが200万円!
- 岩手県産JA江刺サンフジ26玉最高級ランクが120万円!
- 宮崎県産完熟マンゴー太陽のタマゴ2個最高級ランクが40万円!
一例ですが、等々…
これはもう本当の意味で「ご祝儀」です。大体が初回の競りで出て話題を呼びますが、2日目以降からはほぼ一般的な価格で販売されるようになります。
我々のような青果担当者からすると今年はどこがいくらくらいで落札するかワクワク、季節の楽しみの一つでもありますね。
逆に云うと、「美人姫」にはこのようにご祝儀的に一時的にグンと高い値を付けるということはありません。どんなシーズンであっても、生産者さんが決めた価格で販売されています。
「美人姫」の旬の時期はいつ頃
「美人姫」の旬はだいたい一般的ないちごと同じ頃ですね。
11月下旬頃から少しずつ出荷が始まり、クリスマス頃には市場でもかなりの量を見ます。そして、翌年の3月頃まで旬が続きますね。
ただ、やはり「美人姫」はひと味ちがいます。
端境期(はざかいき)と云われるピークが終わる3月下旬頃に産地を訪問した時でも「美人姫」のいちご畑にはまだまだ大きいサイズのいちごが成っていたことには驚いたものです。採れたてをその場で試食しましたが、1番果、2番果とそれ程変わらない食味食感の良さにもビックリでした!
ちなみに、栽培はもちろんハウス栽培ですから、施設費などもばかにならない位掛かっているとも仰っていましたよ。
青果担当者にとってのいちごとは
いちごは冬から春先にかけての代表的な果実になりましたね。
昔は、業界的にはどちらかと云うといちごは少し酸味が有るので冬の季節にはあまり向かないなんて風潮もありました。
しかし、今やクリスマスやお正月には絶対に欠かせない果実だと云えます!
今となっては、果実を取り扱う店舗では、年末年始の売上を上げる商品としては「ミカン」とともに大事な商材です。いちごが店舗に並ぶだけでも果実の赤色が目立つので、店舗全体が華やかになりますね。
そして、鮮度を争う果実のため、扱う方もより慎重になります。その結果、売上利益に与える影響がとても大きい果実の代表がいちごであるとも云えるのです。
また、青果業界的には、比較的大きいサイズのいちごについて「あまり大きすぎても味がのらない」とか「大きすぎると実の中に空洞ができる、形がいびつなものが多い」なんて云われることがあります。
やはりこの高級いちご「美人姫」は特別ということです!
私が「美人姫」を知ったきっかけ
私がこの超高級ないちご「美人姫」を知ったきっかけは新聞記事です。だいたい2011年頃だったと記憶しています。
自宅で新聞の朝刊を見ていた時に、3面記事の真ん中に写真が掲載されていました。あの最高級クラスの1粒5万円の「美人姫」を紹介する新聞記事で、「え!?いちごが桐箱に1粒だけ!?この1粒が5万円!!?」と、もう朝からたいへんな衝撃でしたね。
その後も、何回かTVの情報番組やクイズ番組などで紹介されるようになり、その度に「1粒5万円のいちご」として紹介され、あっという間に全国的に有名になり人気が上がったのを覚えています。
それから、私の知り合いのジャム屋さん経由で、この「美人姫」の生産者さんとお会いすることができたのです。もう7年くらいのお付き合いになるでしょうか。
いちご「美人姫」の生みの親である奥田農園の奥田さん
この高級いちご「美人姫」の生みの親は、奥田農園の園主である奥田美貴夫さんです。奥田農園は岐阜県の羽島市にあります。新幹線のこだま号が止まる岐阜羽島駅でも馴染み深いですね。
奥田さんは元々野菜農家の出でしたが、農家としてのキャリアは45年、いちご栽培で約35年という超ベテランの農家さんです。
元々は岐阜県のブランドいちご「濃姫」等を中心に栽培していたそうですが、「高級ないちごを作ろう!」と、苦節13年掛けてこの「美人姫」を作り上げたとのことです。
奥田さんに直接お尋ねしてみた「美人姫」が大きくて美味しい秘訣とは…!?
私自身も何度か岐阜の園地へお邪魔したり、東京の我社へ何度もご来社頂いたりしている仲では有りますが、奥田さんに直接「どうしてあの美人姫いちごはあんなに大きくて美味しいいちごが出来るんですか?何が秘訣なんですか?」と訊いてみたのです。
やはり、奥田さんは一言「企業秘密!」とのことです。
しかし、話しているうちに「花びらを大切にしている」なんて一言を耳にしましたよ。
それ以上は奥田さんだけが知っている秘密というわけですね…。
奥田農園を訪問した時の思い出話
おかげさまで、もう何度も奥田さんの奥田農園へ訪問しております。
事務所には「美人姫」の魅力をアピールする見本や、掲載記事、商品サンプルなどがたくさん展示されていましたよ。また、「美人姫」をどんどん世界中に広めようとアイデアをたくさんもっている奥田さんとお話しをするのはとても楽しいですね。
また、当初は「知る人ぞ知る良いいちご」だったものが、新聞やテレビで紹介されるにつれてとっても人気も需要も高まっています。それに応じて、従業員さんの数も増員されています。私が訪問しても顔を知らない若い方も多くなってきているほどです。
奥田さん、これからもお世話になります。いつもありがとうございます。
高級いちご「美人姫」はどこで買えるの?
皆様も気になるところだと思いますが、この「美人姫」がどこで販売されているかを知りたいですよね。
奥田農園の直売所
岐阜羽島の奥田農園の直ぐ近くに、奥田さんの直売所があります。
ここの直売所のシステムが面白く、なんと食券ならぬ「いちご販売券」を食券機のような機械で購入して、「美人姫」と引き換え販売されています。ここでの売り上げが凄いのです。
なんせ、朝収獲したいちごをその日のうちに殆どその場で販売してしまうそうです!週末にはいつもお客さんでいっぱいになっています。
奥田農園に設置されているいちご自販機も必見!
また、奥田さんの直売所はすごいですよ。夜にしか来られないお客さんのために、いつでもいちごが購入できるいちご専用の自販機(冷蔵)があるのです!
この自販機はいちご専用で、冷蔵の状態でしっかり管理されていますよ。
4月以降はいちご狩りや加工品で
いちごの生果の販売はだいたい3月頃までとのことで、基本的に4月以降は、生果での出荷はされていないようです。
運が良ければ直売所で販売されている分に巡り会えるかもしれませんが、4月以降は奥田農園も「いちご狩り」で集客したり、「美人姫」の加工品を製造して、通販を含めて販売されています。
「美人姫」のいちご狩りなんて、考えただけでも楽しくなりますね!!ただし、その月毎によって料金は少しづつ変るようですよ。
奥田農園以外で買えないの?
以前は都内の有名百貨店のフルーツ専門店でも販売されていたのを見かけたこともあります。ただし、最近はあまり見なくなりました。
もし、通販などで売っているのをみかけたらそれは貴重なチャンス!お値段は張りますが、いちご好きな方なら、ぜひ一度は実物を手にしてお召し上がりいただきたい逸品です。
価格が高いため売れなくなってしまったのか?と思いがちですが、そんなことは全くありません。「美人姫」の需要はどんどん高まっていて、尚栽培面積は5~6年ほど前まえから比較しても約1.5倍にはなっている位です。
それなのに、販売価格はいっこうに変わらないのです。
ちなみに、生産者の奥田さんは、「美人姫」の販売について基本的には、自分の直売所以外で販売する場合は鮮度がキチンと保てる3月いっぱいまでとほぼ決めている様ですよ。
※その年の天候によりますが、若干早くなったり遅くなることもまま有ります。
高級いちご「美人姫」は加工品も大人気!
採れたての新鮮な生果で人気の「美人姫」ですが、加工品も何アイテムか製造されています。もちろんどれも人気商品ですよ!
どんなものが有るかと云うと、例えば、ジャム、飲料(ジュースとソース)等、プレミアムスィーツ、パフェ、ソフトクリームは直売所で販売したり、他の通販でも販売しています。
他には、岐阜県の有名なお菓子メーカーと組んで「苺大福」「苺のあんぱん饅頭」「苺のブッセ」等のお菓子を販売したりして人気を博しています。
実は、我社でも数年前に「美人姫いちごジャム」を販売した事が有るんですよ。
岐阜県の「美人姫」と宮城県の「とちおとめ」を混ぜて、2種類の国産いちごジャムの企画を作りました。たしか5本で1箱の扱いでと有る通販で販売したところ、瞬く間に1,000セット完売してしまいました!さすがの人気に改めてびっくりです!
でも残念なことに、我々が販売できたのはこの1回だけでした…。
展示会で新作お披露目!奥田さんの自信作「美人姫」アイス
そして、この「美人姫」を使った最新商品を当ブログでご紹介いたします!
つい先日このブログを書こうと思って奥田さんに連絡したところ、「今度は新しくアイスを作ってみたよ!展示会でも出展するから見に来てね!」とご招待いただき、さっそく展示会へご挨拶に行ってきましたよ。
今月10月に開催された大規模な展示会で、新商品のスイーツがお披露目されました。
高級いちご「美人姫」で作ったソルベとジェラート
「美人姫」を100%使った「美人姫苺のソルベ」と、50%使った「美人姫いちごミルクジェラート」の2種類の新商品です!!
まだまだ新しいジャンルに挑戦し、発信し続ける奥田さんは流石ですね。
新作「美人姫のソルベとジェラート」を実食レポート!
ありがたいことにこの新商品の2種類のアイスを会社に送って頂きました。スタッフ一同大喜び!皆で大変おいしく頂きました。
「いちごソルベ」は流石100%素材の味、いちごそのものを食べているような濃厚さに驚き!つぶつぶシャリシャリの食感もおいしいアイスでした。
「いちごミルクジェラート」はいちごとミルクの風味がまろやかで優しい味わいでした。
奥田さん、ありがとうございます!ごちそうさまです!
あとがき
- 高級いちご「美人姫」とは、とっても大きい!色良し!艶も良し!形も良し!香りも良し!味も甘くジューシー!と何拍子も揃っている超高級ないちご
- 最高級ランクの「美人姫」は桐箱入りで1粒5万円のものもある
- 岐阜県羽島市にある奥田農園の奥田さんが作るとっておきのいちご
今回は岐阜県の奥田さんが栽培しているとっておきの高級いちご「美人姫」について詳しくご紹介いたしました。
このブログを読んでくださった皆様にもお楽しみいただけたら幸いです。
以前、我社でも「美人姫」を販売したことがあります。
その時は一粒45g以上を基準とし、一箱に12粒で6,000円の価格で販売しました。
「いちご一箱6,000円!?」と驚かれるかもしれませんが、5分も経たずに60セット完売したのですよ。この「美人姫」をそれほど評価してくださったお客様が多数いらっしゃったということです。感謝、感謝ですね。
実は、日本産のいちごは海外でも人気のフルーツなのです。
その中でも特に東南アジアでは日本の3倍近い価格で販売されることもあるんだとか。それでも売れます。今一番人気の品種は福岡県産の「あまおう」ですが、他県でも各県が色んな品種をを売り込んでいるようです。
もちろんこの高級いちご「美人姫」も海外進出を目指しています。奥田さんの想いも熱く、早くドバイにルートを開発させたいと語っていました。
私も早くドバイで「美人姫」をナイフとフォークで食べる人がたくさんいるニュースを聞きたいと願っています。
今日も青果専門店とっておきやのブログを読んでくださってありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社オージーフーズ
青果専門店とっておきや
杉本

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