こんにちは!青果担当の田中です。
今回はりんごの保存方法についてご紹介します。
「そもそも、りんごって常温?冷蔵?」
「どこに置いておけば長持ちする?」
「りんごを保存するヘタの向きは?」
そんな疑問にお答えします!!
りんごの季節はご存知ですか?・・・そう、「冬」ですね^^!冬の間は、りんごを箱ごと買ったり、たくさんもらったり、気付けばりんごばかり・・・という方も多いのではないでしょうか。最近ではりんごの種類も増えて、それぞれに味も違うからいろんな種類を食べたいですよね。
数個であればすぐに食べ終えますが、すぐに食べられない事もあります。
正しく保存して、最後までおいしい状態でいただきたいですよね。ぜひ参考にして見てください!
目次
りんごの常温保存方法は?
まずは、【りんご×常温×保存方法】についてご紹介します!
りんごの保存方法は、季節によって異なりますが、基本的には常温で保管して大丈夫です。
りんごの旬は寒い季節なので、冷蔵庫に保管する必要はありません。
風通しの良い、涼しいところでに保管して下さい。
ベランダや玄関に置く!なんて方もいらっしゃるようです。
ただ、ここで一手間加えて欲しいのが、「新聞紙やキッチンペーパーでりんごを巻く事」。
りんごのおいしさを保つためには乾燥を防ぐことが大事なんです。この一手間を惜しまないで下さいね。
保存の向きもまた一つ。
ツルの方を下に置いて保管した方が長持ちするという説もあるようです。。。
また、常温で保存していると、品種によってはりんごの表面に油が出てくることがあります。触るとすこしべたっとする感じがします。
これをワックスだと思って方もいるようですが、ワックスではありません!これは、劣化を防ぐためにりんご自らが出しているものなんです。
鮮度が良いと出ていませんが、時間が経つと自然と出てきてしまいます。また、熟度が進むと肉質も柔らかく、フカフカした食感になってしまうので要注意!!
りんごの冷蔵保存方法は?
続いて、【りんご×冷蔵×保存】についてご紹介します。
まだ少し暖かい季節や、寒い時期でも暖房が常に入っていて部屋自体が暖かい場合は、冷蔵庫で保存するのがオススメです。
ただ、冷蔵庫に入れる時には注意しなくてはいけない事があります。りんごをそのまま「ポン」っと入れない事!
なぜかと言うと・・・ご存知な方も多いかと思いますが、昔からりんごとキウイを一緒に保存すると、硬いキウイが柔らかくなると聞いたことがありませんか?
それの訳は、りんごは熟成を促進するエチレンガスを放出しています。このエチレンガスは、他の果物の熟期を早めてしまいます。
「熟期を早める」=「傷みやすくなる」という事なのです!
キウイがカチカチで早く食べごろにしたい!と言う時は良いのですが、それ以外の時は、きちんと袋に入れて冷蔵庫に入れて下さいね。
また、冷蔵庫に入れた場合は、食べる直前に冷蔵庫から出すことをオススメします。
なぜかと言うと、りんごは温度差に弱いので、温度が5℃変わるだけでも鮮度が劣化してしまいます。美味しい状態で食べるには、細心の注意が必要と言う訳です。
りんごの冷凍保存方法は?
さて、ここで一つの疑問が。常温、冷蔵ときたら次にくるのが【りんご×冷凍×保存】ですよね!
りんごは冷凍保存出来るのでしょうか?実は私、主婦歴15年近くなりますが、りんごを冷凍保存するなんて考えた事がありませんでした。
「冷凍には向いていない」と勝手に思い込んでいました。しかし!このブログ記事を書くにあたって調査したところ、実は「冷凍りんご」が存在したんです!
岩手県出身のスタッフに、「りんごを冷凍で保存した事ある?」とそれとなく聞いたところ、小学校の給食で冷凍りんごが出ていたとの回答が!!
早速ネットで調べてみると、確かにありました!その名も「アップルシャーベット」!!
皮付きのりんごを半分に切って種をくり抜いた状態のハーフカットのりんごがそのまま冷凍されているんです。それを給食は、皮ごとパクパク食べていたと懐かしそうに話してくれました。
「冷凍りんご」を作ってみた!
りんごが冷凍出来るという事が分かったので、冷凍りんごを試しに作ってみました!
まずは、皮付きのままで芯をとったもの、八等分カットと薄くスライスしたもの。そして、やはり皮は気になるのでは?と思ったので、皮を剥いた同じ状態の物。
ラップにきれいに並べて、一晩冷凍・・・。次の日の朝にはコチコチに!冷凍りんごの出来上がりです。家庭の冷凍庫でも何とかできました!
お昼休みに、スタッフみんなで試食したところ、「おいしいっっ!」みんなビックリでした!
周りはシャキッと、中はふわり。りんごの甘さはあまり感じないのですが、さっぱりとしてパクパク食べられます。大きくカットしたものは半解凍で食べるのがオススメです。
冷凍りんごを教えてくれた岩手出身のスタッフも、「懐かしい!給食と同じ味!」と嬉しそうに食べてくれました。
私個人の感想としては、皮なしで薄めにスライスしたものが食感も良く食べやすくオススメです。とっても簡単に出来るので是非作って見て下さい。
カットしたりんごの保存方法は?
続いては、【りんご×保存×カット】についてです。
カットしたりんごの保存方法をご紹介します。りんごは切った断面が茶色く変色してしまいますよね。空気に触れる事で起こる現象なので、切ったらすぐに水につけると変色を防げます。
塩水であったり、レモン水であったりいろいろありますね。私は、塩水だと塩気が気になったり、レモン水だと酸味が気になるので、私はただの水につけるだけです。それでも変色は防げますので、参考までに!
また、切ってもすぐに食べない場合や、1個は食べずに半分だけで良い時がありますよね。その時は、りんごの断面にラップをぴったり巻いて冷蔵庫で保存して下さい。
ここで注意したいのは、水につけたままにしないこと!面倒だからラップをかけず、水につけたままでいいや!と放ってしまうと、りんごが水分をすってフカフカの食感になってしまうので気をつけましょう!
おすすめ!加工りんごの保存方法のレシピ
最後に、少し手をかけられる方は【りんご×保存×レシピ】を試して見て下さい。
りんごを保存する方法は、生や冷凍だけでなく、加工して保存するという方法もあります。りんごジャム、アップルパイ、焼きりんごといったように色々なスイーツにアレンジが出来ますよね♩
りんごは、スイーツに向いている品種もあれば、そのまま生で食べるのが向いている品種もあります。「酸味が強いから」、「色がきれいに出るから」とか様々な理由がありますが、そんなことは気にせずに、色々な食べ方を試したいと思った時にぜひ作ってみて下さい!
りんごのレシピ♪
「りんごジャム」
材料・・・りんご 2個
砂糖 150g(りんごの約30%)
レモン汁 大さじ2
作り方・・・①リンゴは皮をむき、芯をとり、イチョウ切りにする。塩水にさらす。
②塩水にさらした水気をきる。
③鍋にりんごを入れて砂糖をまぶし、1時間くらいおく。
④レモン汁を大さじ1と1/2加える。
⑤中火にかけて煮立たせてアクを丁寧に取る。
⑥弱火にして、とろみがでるまで45分前後煮る。
⑦できあがったら、煮沸消毒した瓶に熱いうちにつめ、蓋をしめて冷ます。
「アップルパイ」
材料・・・りんご 1個
砂糖 30g
レモン汁 大さじ1
バター 10g
シナモン 適宜
卵 1個
冷凍パイシート 2枚
作り方・・・①冷凍パイシートを解凍する。
②りんごの皮をむいて8等分にし、芯をとり、イチョウ切りにする。
③鍋にりんご、砂糖、レモン汁を入れて中弱火で水分がりんごから出なくなるまで約10分煮る。
④水分がなくなっってきたらバター、シナモンを入れて完全に水分がなくなるまで火にかける。
⑤冷ましておく。(フィリング)
⑥パイシートを半分に切って、一方をフォークで数か所刺して穴を開ける。もう一方は真ん中に切り込みをいれておく。
⑦フィリングをフォークで刺した生地にのせ、もう一方の生地を上からのせて、端をフォークで押して止める。
⑧卵黄を上に塗り、200度にあたためたオーブンで18分前後、焼き色がつくまで焼く。
⑨お好みで、焼きたてにバニラアイスを添えて召し上がれ♪
「焼きりんご」
材料・・・りんご(できれば紅玉) 1個
バター 10g
きび砂糖 30g
シナモン 適宜
作り方・・・①リンゴの芯を繰り抜く。
②繰り抜いた部分にきび砂糖、バターを入れて、シナモンをお好みで振る。
③ラップでふんわり包んでレンジで加熱する。(500Wで約3分半)※りんごの大きさで前後
⑥りんごがやわらかくなっていたらできあがり♪
色々ご紹介しましたが、りんごそのままのおいしさを味わえるのは、なるべく早く食べる事です!
保存する場合は、風通しの良い涼しい所に新聞紙などに巻いて保存、冷蔵庫に入れる際は、袋に入れる事、意外と冷凍保存もおすすめです(^^♪
ご自身の環境に合わせて保存してみてください。そして今年はおいしいりんごを思う存分味わってくださいね!
田中
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