こんにちは、青果担当の青木です。
今年の5月はさくらんぼ関係で、過去最高に山形県に行く機会が多かったということで、今回は「さくらんぼの産地探訪記」をお話しします!
目次
最初に行ったのは5月1日~2日にかけて。
前段として、今年のさくらんぼは全体的に”早め”と言われています。一昨年も”早め”な年で、今年は一昨年と似ている傾向にあるそうです。
佐藤錦の開花時期について
山形県農業総合研究センターの発表で一昨年の佐藤錦の花の満開期が4月23日、今年が4月22日になります。
また、花が落ちる”落花期”が一昨年が5月7日、今年が5月6日でした。
これを受けて、ちょうどこの”満開期”と”落花期”の間、5月1日~5月2日の状態がこれからお見せする写真です。まず以下の写真は、JAさがえ西村山の敷地内にある佐藤錦の当時の花の状態です。
【5月1日~5月2日】訪問時の様子
全体的に茶色く枯れ始めてきており、あと少しで花が落ちそうな状態が見て取れるでしょうか。
よく見るとところどころ花の下あたりに緑の丸みを帯びだものが見えるかと思います。これがこの後さくらんぼの実になるところです。
もう少しわかりやすい写真としてはこちらの写真ですね!この写真は、JAでんどう管内の園地のものになります。
まだ大豆くらいの大きさでしたが、なんとなくさくらんぼっぽさが分かり始めてきたかな~といった感じでしょうか。
中にはまだ、きれいに咲いているものもありました!!きれいですよね♩
【5月16日~5月17日】訪問時の様子
前回訪れた5月1日~5月2日は、先ほどの写真のような状態でしたが、次に訪れた5月16日~5月17日は上の写真のような状態となっていました!
こちらはJAてんどう管内の上の5月1日~5月2日の写真の園地と同じ園地ですので、2週間でここまで大きくなったということになります!
ここから、あと1か月もすれば収穫時期を迎えますよ~!!
上の写真はその1か月後の写真!ではありませんよ。こちらも、5月16日~5月17日に行った時の画像です。
なぜこれほど見た目に差があるのか、その謎を解くカギは……!2つの写真をよ~く見比べてみてください!
……お分かりいただけたでしょうか?
実は、赤い実の方には屋根がかかっていて、青い実の方は屋根がかかっていないんです!
赤い実の方は、ハウス栽培の佐藤錦になります。母の日あたりをピークとして作られているので、この頃が本当の盛りできれいに赤く色づいています!
余談ではありますが、青い実の方は露地栽培といい、こちらも6月に入ると屋根をかけます。佐藤錦はデリケートで雨に弱いので、雨にぬれると実割れしてしまうので、もう間もなく、屋根かけ作業が行われます。
また、上の写真をよく見ると、地面に銀色のシートが張られているのが分かりますか?
これは太陽の光を反射させて、太陽の光の当たりにくい実の下の方も赤く色づくようにするためのもので、露地栽培でもこの後張られます。
山形の楽しみ方教えます♩
山形には、道の駅などの施設がいくつかあります。
天童市だと道の駅天童温泉。足湯なども併設されており、色々な遊具のある公園もあるので、家族で半日くらいはつぶせるのではないでしょうか。
JAてんどうフーズ運営「サンピュア」
おすすめはジェイエイてんどうフーズが運営する「サンピュアのジェラート」です。
ラ・フランスやだだ茶豆、お米のつや姫の味など山形特産ながらも珍しい味のジェラートが揃っています。
東根市「よってけポポラ」
佐藤錦発祥の地、東根市には「よってけポポラ」があります。さくらんぼの時期になるとたくさんのさくらんぼが並び、観光客がたくさんいらっしゃるんですよ。
こちらの向かいにも遊具がたくさんある公園があるので、一度は子供を連れて来てみたいなと思いながらもまだ実現していません……。
アグリランドひな産直センター
寒河江市周辺にはたくさんあり、チェリーランド、アグリランド、リンゴの森、河北などありますが、今回お邪魔したのは今年の2月にオープンしたばかりの「アグリランドひな産直センター」。
河北町のべに花温泉ひなの湯の向かいにあります。
見た感じもまだ新しいって感じですよね。駐車場も広く、さくらんぼの時期には、きっとたくさんの人でごった返すことでしょう!
村山市や尾花沢市にも道の駅はありますので、お時間ある方は巡ってみてはいかがでしょうか。
山形の景色を一望!!
その他にも今回、非常に貴重な体験をさせてもらいました。
一般の人は絶対?社員でも上ったことがない?ジェイエイてんどうフーズのライスセンターの屋上ではないですけど、周辺を一望できる高所に上らせてもらいました。
急な階段をかなりの段数登っていき、高所恐怖症でない人でさえ足がすくむようなところから見える景色は天童市、遠くには寒河江市、東根市を見渡せます。
この時期はまた、田植え前でだったので茶色いですが、稲や稲穂の時期はもっときれいだと言っていました。
この写真は何だか分かりますか……?
この中には”お米”が入っているそうです。
どれくらい入っているかは忘れてしまいましたが、これだけあったら、しばらくの間お米を買わなくても良さそうですよね……!
山形に来たら絶対!おすすめグルメはこれ!
長くなってきましたので、最後のテーマにしますね……。
山形と言えば……そば!!!
板そばや肉そば、トッピングのゲソ天など様々な名物のそばがあるのでご紹介しますね♩
天童市「水車」
今回の行動範囲は天童市が中心でしたが、天童でガイドブックにも載る有名店としては、「水車」が挙げられるのではないでしょうか。
私も何度かお邪魔していますが、ここの名物といえば”板そば”と”とり中華”です。
スープがあっさりとしているので、お昼でも飲んだ後でもおいしくいただけます♩
夜も遅くまでやっているので、地元の人も飲んだ後とり中華でしめるっていうのが定番なのだとか!
天童市「吉里吉里」
今回、もう一軒連れて行っていただいたのが、”ジェイエイてんどうフーズグルメ番長おすすめ”の「吉里吉里」というお店です。
ここは私も初めて足を運ぶお店でしたが、レトロな店内で食べられるおそばは、”十割の田舎そば”や”普通の細さの盛りそば”。田舎そばの大盛はご注意下さい。写真はありませんが、かなりのボリュームでした……!!
この「吉里吉里」は天童市でも左下の方、天童南の駅よりさらに左下の方に位置しています。
”実食済み”のおすすめ店をご紹介!
イオンモールのある天童南付近で私がおすすめなのが「一庵」。
ここの一庵セットは”もりそば”なのですが、つけ汁がふつうのつけ汁と肉そばのつけ汁の2種類がついてきて、さらに天ぷらにはゲソ天が入っているんです!
そのため、このセットで山形のそばの特徴が全部詰まっていると言っても過言ではないんです……!味も申し分ありません!!
後は、天童でいうと舞鶴山公園の入り口のところにある「大久保そば」もおすすめです。
古民家風の店構えの「大久保そば」は、他店の肉そばとはちょっと違っただしの味がします。シイタケとかでだしをとっているのかな?といった印象です。
山形名物”肉そば”ってどんなもの?
ここまで、さらっと”肉そば肉そば!”と書いてきましたが、肉そばの”肉”とは”鶏肉”のことで、鶏肉で出汁をとり、その出汁をとった肉をトッピングしたおそばの事なんです。
さらに特徴的なのが、”冷やしそばが基本”ということです。もちろん温かいお汁もあるのですが、「冬でも冷やしを食べる」と地元の方が言っていました。私もやっぱり冷やし派ですね……!
また、天童のそばの特徴としては河北などのそばに比べて比較的”太麺”という点ですね!
一方、寒河江の特に河北あたりのそばの特徴、おすすめは……!
と書いているときりがなくなってしまうので、今回はここまでにしておきます……。
今年の6月も長期で山形に滞在しますので、また新しいおそば屋さんを発掘して、次の機会にご紹介したいと思います!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。次回もお楽しみに♩
青木
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