こんにちは!青果担当の田中です。
今回は”すももとプラムの違い”について詳しくご説明させていただきます。
目次
みなさんは、「すもも」と「プラム」の違いって何かご存知でしたか??
「言われてみると、違いって何だろう……?」と思ったっ方もいるのではないでしょうか。
結論から言っちゃいますね。
意外と知らない人も多いようですが、実は、……”すももとプラム”は「同じ」なんです!!
ではこれから詳しくレクチャーしていきますね!
すももとプラムの違いって!?
「プラム」と「すもも」が同じなんて知らなかった!という方のために少し説明すると……。
「すもも」は、”日本すもも(プラム)”と”西洋すもも(プルーン)”に分けられます。
「プラム」は英語、「プルーン」はフランス語です。
とっても単純! 全て同じで、言い方が違うという事です!
「日本すもも」は、主に生食用に使われ、「西洋すもも」は、生食用以外にも乾燥したり、ジャムにしたりと加工品に使われることが多いようです。
みなさんが良くご存じの”ドライプルーン”は、「西洋すもも」を乾燥させたものです。
ちなみに「すもも」の名前の由来は、「もも」に比べて酸味が強いことから「すもも」と呼ばれるようになったそうです。
確かに私が子供のころは、「すもも」は酸っぱい!というイメージが強かったですが、最近では「すもも」は甘くて美味しい!という印象に変わりました。
(▼よろしければ、「プラムの食べ方」について、沼畑のこちらの記事をご覧ください。食べ方はもちろんのこと、オススメのレシピも記載しています!)
こんなにあったの!?プラムの種類をご紹介!
それでは、そんな「すもも」にはどんな品種があるのでしょうか?
調べてみると、結構たくさんの種類がありました。知らない品種もチラホラ。ここでは代表的な品種をいくつかご紹介します。
代表品種「大石早生(おおいしわせ)」
皆さまが量販店などで良く見る、「すもも(プラム)」は、この品種がほとんどです。
日本で最も多く作られている品種だそうです。
大石早生の特徴は、果実は小さめで、先が少し尖ったかわいい形をしています。
熟す前に収穫されるので、緑がかった色をしているものも多く、この段階で食べると酸味が強いのすが、しっかりした果肉感を味わう事が出来ます。
ただ、おいておくと色が回ってきて赤紫になり、実が柔らかくなって、ジューシーで甘みを感じるようになり食べやすくなります。
大玉プラム「貴陽(きよう)」
1996年に登録された「プラム」で大玉の品種です。しっかりとした甘みと優しい酸味があり、ジューシーな「プラム」です。
果皮は鮮やかな紅色で果肉は淡い黄色をしていて、硬すぎず柔らかすぎないしっかりとした食感を楽しめる品種です。大玉は、可食部が多いところが嬉しいポイントでもありますね。
ちなみに、こちらの貴陽は当店のフルーツギフト券でお引換いただけるフルーツです!とてもお客様からも大人気なフルーツの一つになっております♩
お世話になっている方、大切な方に、とっておきの絶品プラムを味わっていただきたい方におすすめです。
珍しいプラム「峰満イエロー(ほうまんイエロー)」
名前もすごいのですが、見た目もびっくり!こちらは黄色い「プラム」です!
山形県で「秋姫」の枝変わりから出来た品種です。果肉も綺麗な黄金色で、甘くてジューシーな食感を楽しむ事が出来ます。
因みにこの綺麗な黄色い色は、果実一つ一つに袋掛けをしているから。
とても手間が掛かっている分お値段も高いんです……。
実は私も食べた事がありません!贅沢なプラム。今年は食べてみたいなぁ~と杉本にアピールしているところです。旬の時期になって食べる事が出来たら、再度ブログを更新しようと思います!
新品種「シナノパール」
長野県で開発された新品種。
こちらも「貴陽」同様大玉で、9月も終わりに出てくる晩生種です。果皮は赤色で果肉は淡いピンク、程よい食感を楽しめます。果汁は多くジューシーで、糖度は19~20度位あり、桃に近い食感です。
シナノパールの中でも高品質な果実のみを、県が取得した「麗玉(れいぎょく)」の商標名で販売をするそうです。
まだまだ収量も少ないので、見かける事はほとんどないかもしれませんので、もし見かけたらぜひ買ってみてください!
プラムの産地
そんなプラムの産地ですが、全国的に作られているそうです。
主な産地は、
1位 山梨県、2位 長野県、3位 和歌山県、4位 山形県、5位 青森県
となりました。
長野県や山梨県は、「プラム」に加え、国産の「プルーン」も栽培していてその数字もこの中には含まれているようです。
桃の産地に近い所が作っているようなイメージも受けますね~。
プルーンについて
続いては「プルーン」についてご紹介します。
みなさんは「プルーン」にどんなイメージを持っていますか?
私は、「ドライプルーン」のイメージが強くて「生果のプルーン」を食べるというイメージはありませんでした。みなさんの中でも同じように思っていた方がいるのではないでしょうか?
「生果のプルーン」は、量販店や百貨店などでもほとんど見かけませんよね?その為、「プルーン」は加工品で食べる物という概念が植え付けられているのだと思います。
生果のプルーン
実は私、昨年初めて生果のプルーンがある事を知ったんです……!
長野県でりんごを扱わせて頂いている産地の方から「生果のプルーン」を送っていただいたのです。ありがとうございます!
初めての事だったので、恐る恐る食べたのですが、とっても美味しくて感動しました!
品種はサンプルーンで、酸味がほとんどなく、とっても甘かったです。
更に、皮が薄いので皮ごと食べられて、食味も柔らかで美味しく、食べる手が止まらずついつい食べ過ぎてしまった程です。
実は、「生果のプルーン」は流通する事が難しく、地元での消費がほとんどなのだとか。こんなに美味しいのにもったいないな~と思います……。
プルーンの主な産地は、1位 長野県、2位 北海道、3位 青森県 となっています。
みなさんも、産地に行く機会があったらぜひ「生果のプルーン」を探して食べてみて下さい!とっても美味しくてオススメですよ!
ちなみに。「すもも」と「プルーン」の旬は、6月~9月頃です。
暑くなる時期には、酸味のある「すもも」や「プルーン」はさっぱりとしておすすめです!
今年の夏はぜひ、色々な種類の「すもも」を食べ比べてみて下さい!
田中
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