沖縄県の島らっきょうと石垣島のパイナップルの産地訪問記

皆さんこんにちは。

青果専門店とっておきやの最年長青果担当の杉本(66歳)です。

今日のブログは、若手青果担当の大村君と一緒に行ってきた沖縄訪問のお話しです。

もちろん仕事ですよ!青果専門店とっておきやを運営する株式会社オージーフーズの青果担当者として、沖縄県にある島らっきょうの産地と、石垣島のパイナップルの産地を訪問してきました。

沖縄で撮ってきた写真動画をたくさん掲載しますね。このブログを読んでくださった皆様に沖縄気分を味わっていただけたら幸いです!

沖縄県の島らっきょうと石垣島のパイナップルの産地訪問記

沖縄本島から石垣島へ1泊2日の旅路、いえいえ、出張でした。

大村君は沖縄が公私共に初めての訪問と云う事で、訪問前から結構テンション高めでした。

私は何回か沖縄に行っていますが、今まで全て仕事のための訪問です。残念ながら個人旅行で訪れたことが有りません。いつか家族で沖縄へ遊びに行ってみたいものですね。

早朝に羽田空港から那覇空港へ!

青果部長の沖縄訪問記_那覇空港

当日早朝に大村君と羽田空港で待ち合わせ、7時半のANAで沖縄へ向かいました。羽田から約3時間を経て沖縄県の那覇空港に着きました。

そこで私が一番最初に行ったことは、空港内の自動販売機で沖縄名物さんぴん茶を購入して、直ぐに一口飲みました。まずはこれで沖縄を実感!!

青果部長の沖縄訪問記_さんぴん茶

※ちなみに、「さんぴん茶」ってどんなお茶かご存知ですか?本州では「ジャスミン茶」と呼ばれるお茶のことです。私個人的には沖縄ポッカさんのさんぴん茶がお気に入りです!

空港でまず感じた事は、4月でもう冷房が効いていることですね。

空港外へ出ると、南国の太陽の光を体いっぱいに浴びて、急に体が汗ばむほどです。カラッと晴れた陽気で清々しさも併せて感じて、更に沖縄を実感!!!

島らっきょうのメーカーさんを訪問しました

糸満市の島らっきょうのメーカーさんへ

青果部長の沖縄訪問記_島らっきょうのメーカーさん

その後レンタカーを借りて、車で約20分位の沖縄南部地区の糸満市の沖縄名物「島らっきょう」のメーカーさんへお伺いしました。「糸満」と書いて、「いとまん」と読みます。

糸満市は那覇空港から割と近く海の見える道路を走り、ここで沖縄の海の色、正にエメラルドグリーンに感動!!(車の中だったのでうまく写真が撮れなかったのが残念です)

そこで日頃から沖縄商材を提供して頂いている山香さんの社長とご子息(山内社長と大地さん)と待ち合わせしました。

山香さんとは2年ぶりの再会で、島らっきょうメーカーの神里社長様をご紹介いただきました。ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ここ最近の島らっきょうの生産量についてお伺いしました

青果部長の沖縄訪問記_島らっきょう畑

島らっきょうの畑に案内をして頂き、色々とお話を聞かせて頂きました。

現状は生産者が高齢化の為と、ここ数年の天候不順もあって、生産量が減少気味だそうです。そのため、価格がかなり高騰してしまっているとのこと。

居酒屋さんの中にはメニューに出せなくなってしまったり、量を減らして提供している処も有るんだとか…。自然のものですから、難しいですよね。

自然の恵みに感謝して、ありがたく味わいましょう。

島らっきょうの塩漬けは皮むきから始まります。実が小さい為、全ての作業は手作業で行うのでとても大変な作業です。塩漬けもここでは手作業で行っています。

その上、ここ数年は資産量が1,000トンを切り、600~800トン位に減っているそうです。益々希少性の高いものになっています。

おすすめの島らっきょうメニュー

青果部長の沖縄訪問記_島らっきょうの天ぷら

皆さんは沖縄へ行ったり、お住まいの地域の沖縄料理店などで、島らっきょうの塩漬け料理を召し上がった事有りますか?

そのままでも美味しいですが、島らっきょうを天ぷらにしてアツアツ揚げたてのをオリオンビールで流し込むのはもう最高です。

沖縄の居酒屋では「海ブドウ」と並んで定番中の定番です。

一日目の昼食は沖縄そば定食(ジュウシーご飯付き)

その後、昼食は沖縄で定番の「沖縄そば定食(ジュウシーご飯付き)」をいただき、近くの南原風北から高速に乗って、山香さんの本社のある中頭郡嘉手納町へ行きました。

山香さんの本社は県内でも有名なアメリカ軍の基地(嘉手納基地)が真ん前に有る処に有ります。車で向かうと嘉手納に入るといきなり3車線に道幅が広がり、沖縄の中でも特別感がひしひしと伝わってくる街です。

ここで小一時間程商談した後、当日の宿泊地の那覇市内へ移動しました。

那覇市内の国際通りの近くのホテルに宿泊しました

当日の宿泊先のホテルは、JR九州関連の新しいホテルでした。

場所は那覇市内一番の人気の国際通りに近く、今まで出張で泊まったホテルでも3本の指に入る位の新しく良いホテルでした。

今回の出張の手配を全てしてくれた大村君に感謝です!!!サンキュウでした。

国際通りから牧志公設市場を散策

青果部長の沖縄訪問記_カラフルなエビ

ホテルへ入った後、直ぐに国際通りへ出て、先ずは牧志公設市場へ。

1階のそれぞれの売り場を見学、特に肉売り場では豚の顔そのまま屋、魚屋さんでは原色に近い色をした鮮魚やびっくりする位大きい海老等を見て回りました。沖縄に来た実感がいっそう増しますね。

1階で購入したものを2階で調理して食べるところもあり、それとは別に飲食の出来る店舗が数点ありましたよ。

有名な国際通りを少し見て歩いて、ちょっとした居酒屋で大村君と二人で軽く乾杯。おつまみはやはり先程の「島らっきょうの天ぷら」「海ブドウ」とくればやはりオリオンビールは必須です。

その後、山内さん親子と合流し泡盛も交えて乾杯。酒(泡盛)進む事進む事、最後は泡盛のロックで締め。当日朝4時起きで早かった事も有り、ホテルへ戻ってバタンキュウでした。

石垣島にある當銘敏秀さんのパイナップル畑へ行ってきました

青果部長の沖縄訪問記_當銘さんのパイナップル畑

2日目のメインは、石垣島にある當銘さんのパイナップル畑訪問です。

朝、ホテルのバイキングでフルーツいっぱいの朝食をとり、空港へ9時過ぎの飛行機で約1時間ほどのフライトで石垣島へ到着しました。

空港でパイナップル生産者の當銘(とうめ)敏秀さんの出迎えを受けました。當銘さんのもとへの訪問は10年前から続いていて、最近もよく電話でお話ししていたのですが、直にお会いするのは一昨年以来ですね。お久しぶりです!

當銘さんは農林水産大臣賞の受賞歴をもつパイナップルの名人・職人と言える存在です。今では全国的にも有名人で、この日も空港まで四国のTV局の取材を受けていたとのこと。丁度我々と入れ違いと云う事で空港まで見送りに来ていたそうです。

當銘さんの畑で獲れたてパイナップルの切り方を動画でご覧くださいませ!

當銘さんの畑で、さっそく獲れたてのパイナップルの切り方を実際に見せていただきました。職人技ですね。

とくに、當銘さんのパイナップルの果汁の多さにご注目ください!

カットするごとに果実から果汁が溢れて飛んでいるのが見えますよね。こちらをご覧いただくと、當銘さんのパイナップルがいかに甘くて濃厚でジュウシーかをお分かりいただけると思います。

もちろん、実際に食べていただくのが一番ですね!ぜひご賞味ください。びっくりしますよ。

當銘さんのオリジナル品種「てぃーだパイン」とは

青果部長の沖縄訪問記_當銘さんのティダパイン

てぃーだパインとは、當銘さんのオリジナル品種のパイナップルです。

「てぃーだパイン」は商標登録済み。てぃーだパインの「ティダ」は沖縄の方言で太陽を意味するそうです。

この「てぃーだパイン」の生果はどこでも買えるわけではなく、限られた処でしか販売していません。一度食べてみる価値が有る逸品ですよ。さきほどの動画でもご覧いただいた通り、実の色は真っ黄色で、カットしている間に果汁が滴り、甘い香りを畑の中でも感じられるほど!

當銘さんによると「てぃーだパインが一番おいしくなるのは5月から7月にかけて」と云う事で、今はまだ青めが残っているので酸味があるのかと思いきや、実際畑で採れたてを試食させていただいたその甘さに一同びっくり!!

この時期にこれだけの甘いパインは考えられないほどです。改めて「てぃーだパイン」は美味しいと実感できた瞬間でした。

パイナップルの栽培についてお話しを伺いました

青果部長の沖縄訪問記_パイナップル栽培中

パイナップルは新芽を植えてから収穫まで2年かかります。

1株で1個だけ収穫して、その翌年に再度1個収穫し、収穫後は全て植え替えています。

石垣島は本島より気温が平均2℃ほど高いと云われ、日差しもキツイのでパイナップルの実が有る程度大きくなると、日焼け防止と鳥害防止を兼ねた黒いネットを株全体に掛けています。

ちょっと遠くから見ると畑が真っ黒に見えてしまうなんて事も有ります。

當銘さんは現在石垣島島内の何カ所かでパインを栽培していますが、殆どがてぃーだパインでボゴールパイン、ピーチパインも以前よりはかなり少なくなって来ているようです。

栽培面積は6ha位で凡そ24万本植え付けしているそうです。

24万本って想像がつかない本数ですよね!

當銘さんの事務所「石垣島SUNファーム」を訪問しました

青果部長の沖縄訪問記_石垣島SUNファーム

當銘さんの事務所は、パイン加工所直売店舗を兼ねている場所です。

加工所では学校給食用や一部通販用のフローズンパインの製造を行っています。

直売店舗はお土産屋さんとして、主に當銘さんの作った各種パイナップルやマンゴー、バナナのジャムやピューレを製造販売しています。

石垣島観光に訪れた際のお土産を買うのにおすすめのお店です!

私も会社のスタッフへのお土産に、新商品の「パインとバナナのジャム」を買って帰りました。

當銘さんのフローズンパイン加工所見学を動画でご覧くださいませ!

また、當銘さんのフローズンパインの加工所の作業も見学しました。

当日作業されていたのはピーチパインでした。動画でご注目いただきたいのが、皮むき、芯取りのカット、食べやすいサイズにカット等すべて丁寧に手作業で行われているんです。見ているだけも大変な作業だと分かりますね。

このカットのフローズンパインは、今、学校給食で大人気!

製造が間に合わないほどの人気だそうで、當銘さんはじめ生産に関わる皆さんの努力の賜物ですね。おいしいパイナップルをありがとうございます!

パイナップルにご興味のある方はこちらのブログ記事もどうぞ

ちなみに、パイナップルについてもっと知りたい方はこちらのブログ記事も読んでみてくださいね。

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二日目のお昼は八重山そば定食(ジュウシーご飯付き)

青果部長の沖縄訪問記_八重山そば定食(ジュウシーご飯付き)

その後、お昼をご馳走になりました。

ここでも沖縄ならではのメニューが食べたくて、石垣島で定番の「八重山そば定食(ジュウシーご飯付き)」を選びました。

美味しく完食。ご馳走様です!!

ちなみに、沖縄そばと八重山そばは同じ「沖縄そば」の仲間ではありますが、それぞれの特長が少し違っているんですって。麺が縮れているのが沖縄そば麺が丸っこくて縮れていないのが八重山そば、など。スープの味付けも違っていて、食べ比べして沖縄グルメを堪能しました。

あとがき

青果部長の沖縄訪問記_石垣空港にて

沖縄の良さは、私のように仕事で来ても、時間がゆっくりと流れる様な感覚になります。それはお付き合いする沖縄の皆さんの優しさのおかげさまかもしれません。

今まで仕事でしか行ったことが無いので、引退したらゆっくりと沖縄(本島、宮古島、石垣島などの島々を)を楽しんで旅行したいと考えています。

出来たら10日間位掛けて沖縄本島は勿論、宮古島、石垣島、西表島などの島々をゆっくり時間を掛けて島めぐりしたいですね。

石垣島と海

青果部長の沖縄訪問記_石垣島と海

もしまだ石垣島へ行ったことが無い方は機会が有りましたら是非一度でも訪ねてみたら如何でしょうか。

石垣牛、グラスボートでの遊覧(加平湾、武富島)、泡盛の酒造メーカー訪問(私のお薦めは八重泉酒造さんです。)、シーサー、岬巡り、涙そうそう等々、沖縄本島とは又少し違った味を楽しめます。

島内観光を含めて入り色々楽しみが有りますが、是非當銘さんのお店にも行ってみてください。石垣島内でも繁華街から車で20分位の所です。

島全体が観光地で有りながら、中々見ることが出来ない風景も楽しめますよ。

石垣島へ行かれたり、當銘さんのパイナップルを召し上がったりした方は、是非とも感想をお聞かせ頂けたら大変嬉しいです。

これからも日本全国各地の青果物の産地を訪ねてまいります。

ご興味のある方は是非、青果専門店とっておきやへどうぞ!!!

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杉本

杉本

2003年入社。新潟県出身の66歳(2018年現在)です。学生時代から百貨店で青果販売に従事し、青果の道一筋に45年以上。市場で大野会長と知り合い、人柄に惚れてオージーフーズへ入社を決めました。好きなフルーツは柿とぶどうです。青果のことなら何でも聞いてください。趣味は産地訪問とスポーツ観戦です!